そもそも帆前掛けとは?
帆布について
帆前掛けとは帆布素材で作られた前掛けです。帆布とは、平織りで織られた厚手の布のことを指します。素材は、コットンや麻など、いろいろな素材が存在し、通気性があり、耐久性も高いことで知られています。
帆布という漢字からもイメージできますが、元々は帆船で物資を輸送していた時代に、帆船の帆に設置する布として利用されていました。帆に設置する布が破れてしまっては船をすすめることができないため、強度の高い布として帆布が開発されました。
帆船が少なくなった現在では、帆布はカバン、スニーカーで使われるようになっています。コンバースのスニーカーも帆布みたいです。学校の体育の授業で使われたマットや、美術の授業で使われたキャンバスもイメージしやすいかと思います。
前掛けについて
次に、前掛けって何?となりますが、エプロンとの明確な違いは存在しないように思います。区別するのであれば丈でしょうか。というのも、キャンプで使えそうな色々なエプロンを調べていて感じたのは、エプロンは胸から膝くらいまでの丈が多く、前掛けは腰から膝くらいまでの丈が多かった印象です。エプロンで腰から膝くらいまでの丈を探そうとすると、ソムリエエプロンとか、カフェエプロンとかで調べると、商品が見つかりました。
キャンプエプロンに帆前掛けを選んだ理由
いろいろ調べた結果、数あるエプロンの中で帆前掛けをキャンプエプロンとして選びました。キャンプエプロンに帆前掛けを選んだ理由ですが、主に下記の理由があります。
- 調理での着用
- 水を運ぶとき
- 薪を運ぶとき
- 焚き火のとき
調理での着用
エプロンなので当たり前ですが、基本的に調理時に着用します。しかし、ファミリーキャンプだと、子どもと遊ぶことが多いこともあり、エプロンで動きが制限されないこと、すぐに着れて、すぐに脱げることも優先しました。前掛けは腰から下しかエプロンの布部分がなく、腰ひも部分のみで着用できるため、動きが制限されず、すぐ着れて、すぐ脱げることができます。キャンプ場にて、フットワーク軽く過ごせる前掛けはメリットの1つだなと感じます。
水を運ぶとき
キャンプ場に持っていく衣服には限りがあるため、アウトドアウェアが水に濡れて着替えなければいけないといったシーンは避けたいものです。水場が近くにあればよいですが、ウォータージャグに水を入れて運ぶときは、ふとしたことでウェアが濡れてしまうこともあります。水を運ぶときも帆前掛けを着用していれば、水によって無駄にウェアが濡れてしまうことを避けることができます。帆布素材の前掛けは、帆船に使われていたこともあり、少しの水程度では水が前掛けに染み込まず、はじくことができます。水を運ぶとき以外でも、調理時、お皿洗い時にも水からウェアを守ってくれるのはありがたいですね。
薪を運ぶとき
キャンプ時で焚き火する際、焚き火に使う薪をどこからか運ぶ必要があります。運びやすいように、箱に入ったいたり、紐で縛ってあればよいですが、バラバラの薪だと手に抱えて歩くのも大変です。膝丈ぐらいの前掛けがあれば、前掛けで薪をくるむことで、一度にたくさんの薪を運ぶことができます。また、ウェアを薪の汚れから守ってくれます。
焚き火のとき
帆布素材のエプロンは、焚き火の時も利用できます。エプロン内に難燃素材が入っていると、なおよいですが、コットンが多めであれば、火の粉が付着した際に、すぐ払えば大きな穴が空くことはないようです。しかし、ダウンやシェルジャケットなど、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維が素材だと、火の粉が付着しただけで、すぐ穴が空いてしまいます。
アウトドアウェアとしてキャンプなどの気候条件で着用するダウンやシェルジャケットは、高性能がゆえに高価格なウェアも多いので、エプロンや前掛けで火の粉による突然の襲撃から守っていきたいものです。
以上の四点が、キャンプエプロンに帆前掛けを選んだ理由です。
さらに加えるとすれば、見た目のかっこよさ、デザインです。好き嫌いがあるので、全員がかっこいいと思うわけではないですが、日本ならではの前掛けの見た目のが個人的にツボでした。
その他の選ぶときのポイント
その他にキャンプエプロンを選ぶときのポイントとしては以下のものがあげられます。- ポケットの有無
- 素材や丈
ポケットの有無
意外にもキャンプ場でエプロンが活躍するシーンの1つに、テントやタープの設営時があります。テントやタープを設営する際に、複数のペグやペグハンマーを持ち歩きながらテントやタープを設営していきますが、重たいペグやハンマーを収納できるウェアは、ほとんどありません。キャンプエプロンにポケットがあると、複数のペグやペグハンマーを収納して持ち歩けるため、テントやタープの設営が非常に楽になります。
撤収時も土がついたペグを、汚れに強いエプロン、または汚れてもウェアほど気にならないエプロンのポケットに収納できます。
素材や丈
キャンプエプロンにとって素材や丈は重要です。素材としては、耐久性、耐水性や耐火性などがあげられます。キャンプシーンで使うため、丈夫で濡れにくく、燃えにくい素材が適切です。帆布は素材として問題かなと思いました。丈は、アウトドアウェアをどのような範囲でカバーしたいか、キャンプエプロンを着用しても動きやすいかで選ぶべきです。
ファミリーキャンパーである私の場合でも、まだ子どもが小さいこともあり、子どもたちが寝た後の焚き火が中心となります。そのため、焚き火する回数や時間は限りなく少ない状況です。ですので、着用時の動きやすさも考慮して、腰から下までをカバーする帆前掛けを選択しました。
焚き火する時間が長い、焚き火する回数が多いのであれば、焚き火の火の粉から大事なアウトドアウェアを守るためにも、胸から布地があるキャンプエプロンの購入も検討しましょう。