キャンプでの魅力の1つとして焚き火があげられると思います。焚き火に薪をくべながら飲むお酒も美味しいですよね。
焚き火として、火をおこすときに必要なのが薪、火種、そして空気です。薪が燃えるように空気を効率的に与える必要があります。
うちわであおぐのも方法の1つですが、風が広範囲に分散してしまったり、灰が飛散する可能性もあるためオススメできません。そんな時に役立つのがファイヤーブラスターとも呼ばれる火吹き棒です。100円ショップで販売されている自撮り棒をDIYしてファイヤーブラスターを作成してみました。
ダイソーの自撮り棒
ダイソーにて自撮り棒が発売されています。ダイソーは100円ショップですが、この自撮り棒は300円でした。自撮り棒ではなく、学校を中心に使われる指示棒でもファイヤーブラスターができるかもしれませんが、指示棒では棒の太さが細く、空気が送り込めない恐れもあったため、今回は自撮り棒を選択してみました。自撮り棒は、スマホを固定する部分と、伸縮する棒部分で構成されています。
ファイヤーブラスターを作成するために、スマホを固定する部分を金切りノコギリで切断します。接合部は意外としっかりと固定されているため、金切りノコギリで自撮り棒を切断する際は、手にケガしないように十二分に気をつけて下さい。
自撮り棒を切断する部分は、スマホを固定するパーツのすぐ下ではなく、接合のための処理が行われている部分の下あたりを切りましょう。
スマホを固定するパーツのプラスチック部分が伸縮する棒の内部に差し込まれているためです。
接合のための処理が行われている部分の下あたりで切断すると、棒内部が空洞になっています。棒内部が空洞になっているため、息を吹き込むことで火種に効率よく空気を送り込むことができます。
自作ファイヤーブラスターの使用感
実際にキャンプ場での焚き火にて自作したファイヤーブラスターを使用してみました。率直な感想としては、思ったより空気を送り込めているなという印象です。火種に対してピンポイントで空気を風として送り込めるため、効率よく薪に火をつけることができると思います。
キャンプやアウトドアでのBBQがあまり慣れていないと、炭や薪に火をつける際、うちわや燃やすためにもってきた新聞紙などであおぎがちですが
うちわや新聞紙であおいでも、風があたるのは炭や薪の表面の広い部分です。火がついていない箇所に風を送っても、中々、火種を大きくすることはできません。
さらに、新聞紙などの軽いものを燃料に燃やしていた場合、
大きな面積に風を送ってしまうことで、灰や燃えカスが空気中にまってしまいます。灰などが食材であったり、着用している衣服、頭を中心とする体についてしまっては残念です。
ファイアーブラスターのようにピンポイントで火種に風を当てることができれば
灰や燃えカスが空気中にまうことを防ぎつつ、火種から燃える範囲を広げることができるので、スマートに焚き火や炭火による調理を楽しめるなと感じました。
自作ファイヤーブラスタ使用時の注意点
注意点としては、自作のファイヤーブラスター以外にも言えることですが、ファイヤーブラスターへは息を吹き込むだけにして、間違ってもファイヤーブラスターを通して焚き火近くの息を吸い込まないようにしましょう。喉が火傷してしまいます。また、棒が伸縮することでファイヤーブラスターを携帯する利便性は高まりますが、先端まで縮めてしまうと先端が伸縮部分の中に埋もれてしまいます。埋もれてしまうと、再度、棒を伸ばすためにペンチなどが必要になるため、伸縮時には先端部分まで縮めないように処理しておきましょう。
DIY用の工具を持っていれば先端に穴をあけ金属製のリングを通すことで、先端が埋もれてしまうことも防げますし、
自作したファイアーブラスターを携帯するときも腰などにつけたカラビナに引っ掛けることができるので便利かなと思います。ただし、リングがある先端部分が火に近いため、加熱したファイアーブラスターの先端を手で触らないように要注意です。
同じくDIY用の工具で、先端部分の穴を少し広げることができればよいですが、難しい場合は燃えにくいテープや紐などを巻きつけることで、棒の中に先端が埋もれないようにすることができるかなと思います。
まとめ
100円ショップで販売されている自撮り棒(300円ですが…)でも、ファイヤーブラスターを自作できました。今回はダイソーで販売されている自撮り棒でファイアーブラスターを自作してみましたが、自撮り棒の他、孫の手や指示棒など、伸縮できて空気を送りこむことができる筒状の細長い棒であればなんでもよさそうな気がします。
伸縮させる必要がないのであれば、昔ながらの竹でできた水鉄砲などでも代用可能かもしれません。
既成品はファイアーブラスターを収納するための専用の袋がついていたり、
デザインもかっこよいかったりして、最初は既成品を買おうか迷いましたが、
しばらくは自作のファイアーブラスターで焚き火や炭火を楽しんでみます!